奨学金制度を利用する親ってクズなの?
親は奨学金という名の借金を子供に背負わすべきじゃないんじゃない?
別の家庭では、奨学金制度を使わず子供の大学費用を出しているのにとつい比べてしまいますよね。
私の家庭は子供にお金のことで苦労させている…親としてクズという認識なのか。
そんな奨学金制度を利用する親はクズなのか?という話について分析してみました。
- 奨学金を利用する親はクズなの?
- 親が学費を払ってくれないから精神的に負担がある人
くわしく解説します。
奨学金を利用する親はクズではない
奨学金を利用する親はクズなのか?
専門学校・大学の奨学金を借りたりしますよね。
親がしっかりと用意すべきと考える人もいますが、奨学金を利用する親がクズだとは言い切れません。
大学で奨学金制度を利用する割合
大学の学費が払割合はフィナンシャルフィールドによると、大学生の約5割が奨学金を受給していることが分かっています。
また、40年前と比べると教育費は高騰していて大学生がいる家庭には大きな負担となっているようです。
奨学金を利用する親がクズだとは言えない理由
学費は高額になるため、一般的には親が支払うことが期待されますが、家庭事情や環境によっては、支払いが厳しい場合もあるからです。
40年間の授業料は国立大学が約15倍(入学料は約5.6倍)、公立大学が約20倍(入学料は約15.8倍)、私立大学が約4.7倍(入学料は約2.6倍)値上がりしています。
参考:フィナンシャルフィールド
- 授業料が値上がりしている
- 単純に収入が少ない
- 片親で下の子供がいる
こういった理由から奨学金を利用する親がクズとは言い切れないからです。
親が奨学金を利用する場合には、子供自身が奨学金やバイトなどで工夫することもできます。
親が奨学金を利用する状況は、様々な背景があるため決して一方的にクズと断定することはできません。
奨学金を利用する親がクズだと考える理由
奨学金を利用する親がクズだと考える理由について私なりに分析してみました。
- 大学までサポートすべき意見
- 他の家庭と比較してしまう
- 大学も奨学金を利用すると返済が負担に感じる
中学は義務教育だが大学進学までちゃんとサポートすべきだと思う人も一定数います。
子供の進路や教育に対して真摯に取り組む親が多くいる一方で、一部の親は学費を払わないことで子供の教育機会を奪っている場合もあります。
親が尽力しても支払いができない場合には、子供自身が進路を考え直す必要があるかもしれません。
それによって子供の将来の幅を狭めてしまうことがあるので学費を払えない親がクズと感じてしまう意見が一定数いるのかもしれません。
他の家庭と比較して落ち込む
周りと比較して自分だけ就職後も奨学金の返済に追われるのが辛いと感じてしまい、学費を払えない親はクズと思ってしまう子供もいます。
親ガチャだ…!と思う意見も少なくありません。
大学・専門学校までサポートすべき意見
奨学金を利用して大学や進学先までちゃんとお金で苦労させないでほしい…という意見もあります。
一方で、奨学金を利用していない子に比べてお金の大切さを知る機会にもつながります。
大学専門学校を奨学金を利用して返済が負担に感じる
奨学金を利用する親はクズと思ってしまう意見に、進学先までずっと奨学金を利用して支払い面で精神的に苦痛を感じる人もいます。
働いたら、奨学金の返済と一人暮らしを始めるとそのお金をずっと払い続け生活が苦しいと感じてしまう意見も多くあります。
奨学金を利用する親がクズと感じる家庭環境
奨学金を利用する親がクズと感じる家庭環境について分析してみました。
- 兄弟の1人にはお金をかけて自分には費用を出してくれない
- 高収入にも関わらず大学費用を出してくれない
- 進学させたくない親の気持ちの押し付け
家庭環境によって様々な事情はありますが、一言でまとめると毒親の場合学費を支払ってくれないと言ったことが多いです。
兄弟には出すけど自分には費用を出さないケース
兄弟には進学のお金を工面してくれるのに、自分は費用を出してくれない。
そんなケースがあります。
このような家庭環境は差別をして親自身に問題があるケースだと言えます。
親が高収入なのに大学費用を出さないケース
学費を払えない親がクズと感じる家庭環境の2つ目が、親が高収入またはそれなりに収入があるのに大学費用を出してくれないケースです。
進学させたくない親の押し付け
親自身が職業コンプレックスや進学できなかったというコンプレックスを子供に押し付けるケースもあります。
勉強よりも早く働くことの方が偉いという昔の価値観がありクズと思ってしまうこともあるようです。
奨学金を利用する親の気持ち
奨学金を利用する親はクズかというと、そういうわけではありません。
奨学金を利用する親の気持ちには、悩みや不安があるからです。
子供たちが将来に向けてしっかりとした教育を受けさせたい思いと高い学費に苦しんでいる現実とのギャップに苦しんでいるからです。
親としては、子供たちには選択肢を与えたいと思いがあります。
一方で、学費が払えずに子供たちに妥協を強いることになると、親としての自信や自己価値感にも影響を与えることがあるのです。
奨学金を利用する親はクズか?子供に原因はあるの?
奨学金を利用する親はクズなのか?
子供には原因があるのかどうかについて調べました。
子供に原因があるケース:学業に集中せず遊んでばかり
親が払わないと決めた原因が子供が学業に集中せず遊んでいたり学校に行かない場合など、
親が子供に払う意味がないと判断した場合、学費を払いたくないと感じる場合もあるでしょう。
一方的に親が学費を払わないのが、子供に払いたくない原因があるのかもしれません。
子供に原因があるケース:学業よりも別のことに集中している
学業よりも別のことに集中して両親が子供に大学行っている意味がないのではないか?と疑問に思った場合払いたくないと感じるケースもあるようです。
両親としては、大学よりも大事なことがあればそちらを優先した方が良いのでは?と思ってしまうみたいですね。
奨学金を利用する時の大学・専門学校のサポートとは
親が奨学金を利用する場合、専門学校・大学のサポートについてまとめました。
大学生がもらえる奨学金
大学生がもらえる奨学金について調べてみました。
多くの学生が利用するのが、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金。
貸与型の奨学金で、無利子と有利子があります。
4月以降に振り込まれるので、入学前の支払いが必要な入学金・半年分の授業料については奨学金を頼れないので注意が必要です。
もし、入学前の支払いを奨学金で頼りたい場合は、株式会社日本政策金融公庫(国の教育ローン)があります。
公益財団法人日本教育公務員弘済会も貸与型の奨学金です。
全国の都道府県に窓口があるので気になる方はこちらからご覧ください。(お問合せ先はこちら)
他にも大学独自の奨学金制度があります。
条件を満たした学生が対象になるので大学に問い合わせてみましょう。
奨学金を利用する親はクズだと思った時の気持ちを整理する方法
奨学金を利用する親はクズだと思った時の対処法はこちら。
- 親の気持ちを理解する
- 親と相談する
- 目の前のことに集中する
- 親と距離を置く
親の気持ちを理解する
奨学金を利用する親がクズ!と思う前に親の気持ちを理解しようすることが大切です。
奨学金を利用する親にも事情があるからです。
大学費用って約1000万かかります。
1000万ですよ!?働いて得る毎月のお金は50万前後だとします。(都内と地方で差が出ますが)
塾代や習い事、食費、家賃、光熱費に水道代…。
最近物価が高くなり、食費はかさみ電気代も高くなりましたよね?
大学費用だけのことを考えて貯金してもやっぱり家族旅行には行きたいって思うこともあります。
1000万以上かかる大学費用を子供2人…になったりするとやはり奨学金を利用せざるを得ない家庭は少なくありません。
親に相談する
親の気持ちを理解するには、親とじっくり話し合うことが重要です。
- 親が奨学金を利用する理由を聞いてみる
- 自分がお金を支払えるか不安な気持ちを伝える
自分の今の気持ちを感情的になりすぎず、言語化して親に伝えるのも一つです。
を聞いて、親の立場になって考えてみましょう。
目の前のことに集中する
親の気持ちや話し合いをしたうえで、自分にできることを考えましょう。
- 奨学金をムダにしないためにも学業に集中する
- バイトも将来仕事をする上で役に立つ
将来の不安も気持ちはすごくよく分かります。
目の前のことに集中して自分の夢や将来絶対頑張ると腹を決めましょう。
親と距離を置く
奨学金を利用する親の事情も様々です。(毒親なケースもありますからね)
親の気持ちを理解できない!どうしても親を許せない場合は、親と距離を置くことも一つの方法です。
親と距離を置くことで、自分のストレスを軽減できます。
自分で責任を持って歩んでいくことで
- 苦労した人の気持ちに寄り添える
- 根性がつく
苦労した分だけ損だ…と思う人もいますが、苦労して頑張った分だけ他の人にはない強みや絶対はい上がってやる!というあきらめない気持ちが他の人よりもあります。
親にはなるべく頼らず、自分でなんとかする!と責任感や自己解決能力がつきます。
奨学金を利用する親はクズ?大学・専門学校はサポートすべき?まとめ
奨学金を利用する親はクズなのか?についてまとめてみました。
毒親をのぞけば、お金のことで苦労させたくないと感じる親もいます。
親としてはお金のことで苦労させたくないし、他の家庭では奨学金制度を使わずに大学生活を謳歌していると自分を責めてしまう親や落ち込んでいる子供もいるかもしれません。
奨学金制度を利用するからといってクズではなく、子供への愛情や正しい方向に導いていけば良いのではないか?と思います。
実際に大学生一人暮らしで親の仕送りなしで生活した人もいるので参考にしてみてくださいね。